乗り物酔いのはげしい私は、その峠道が大嫌いだった。
くねくねした坂道はいつまでたっても終わらない気がした。
でも小さい頃の子ども会の旅行やどこかにちょっと観光なんていうと
必ずこの道を通る。
憂鬱な気分で車窓をのぞいてると、深い緑の中に一軒だけポツンと現れる一軒の古いお家。
ここまで来たかという目印。ちょっと気分転換にもなった。
あのお家はなんなんだろう、分校だったのかな、なんていつも気になっていた。
今で築80年というけど、私が小さい頃にももう古い感じをかもし出して
道路の向かいには沼があってちょっとお気に入りの場所だった。
そして、偶然その家の持ち主のところにお嫁に行ったNちゃん。
いつかあそこでカフェを開きたいと言っていた。
お菓子作りの勉強に通ったり、陶芸教室に通ったり・・・地道に着々と
準備を重ねて・・・
(もちろんそういうのが好きだったろうし、このためだけに習ったわけではないだろうが・・・、)
とうとうこの春、その夢を実現。

近くに開通したトンネルのおかげで目の前の国道にほとんど車が通らなくなって静かになった。
ひらけた庭には鳥もたくさん遊びに来る。自然の森の中。
だから余計に今ここでカフェをやりたくなったんだそう。

古さをいかした改装は旦那さんとの2人3脚。
床をはずしたら素敵な土間がでてきたそう。ピンヒールでは行かないでね。
テーブルも手作り。おいしいコーヒーの入ったカップも手作り。

自信作の丸パンにはこれまた手作りのバターとジャムを添えて。

お菓子の入ったこのガラスケースだって旦那さんが作ってくれたんだって。。

一角にはNちゃん手作りのリネンなどを使った雑貨やジャムたちも並んでいる。
「お客さんが来てくれなくっても、この静かな環境の中でミシンをかけたりしながらひとりの時間もありがたいし、すごく幸せ(*^_^*)」
まったくお客さんが来ないのも経営者としてはちょっと困るだろうけど、
できればひっそりとやっててもらえたら私もうれしいんだけどな。笑
誰にも教えたくないな、と思いながらもともだちを連れて行く私もいるんだなあ。苦笑
でも行けばわかるけど、素敵過ぎて、きっとそのうち有名になっちゃうな・・・。
うれしいようなさびしいような。。。。